「9月入学 ≠ グローバル化」の理由 (1)〜(2)

皆様、こんにちは。


 今回は、
前回の記事で表明しました
「9月入学制度導入への反対意見発信」です。



 コロナウイルス対策で手一杯のはずの政府が、
突如「検討」し始めた「9月入学制度導入」。

 ここには大小さまざまな多くの問題が含まれておりますが、
政府へと提言した複数の知事たちの大義名分が
「日本も9月入学制にすれば、留学がしやすくなるので『グローバル化』が進む」というものであるため、

まずは
「9月入学 ≠ グローバル化」と私が考える根拠について述べていきたいと思います。

 その根拠は、私が一通り考えただけでも10個以上ありますが、今日はそのうちの2つをアップします。

 まだ、殴り書きに毛が生えた程度の草案であり、今後、推敲や加筆を行う予定です。

 そして、いずれは、国民の意見を直接行政などに届けられるツールを用いて発信するつもりでおります。





★私が「9月入学 ≠ グローバル化」と考える根拠

(1) 近年、日本の大学生に実施したアンケートによれば、
留学しない最大の理由は「金銭的な問題」である。
 また、他にも複数の理由が挙げられているものの、
「4月入学の日本に対し、留学先は9月入学であり、不都合だから」という理由は挙げられていない。
 よって、入学時期を変更するという制度改革によって日本から海外の大学への留学生が増えてグローバル化が進むと考えるには無理がある。
 日本から海外への留学生を増やしたいのであれば、希望者へ積極的な金銭的援助を施すなどの支援に力を入れるべきである。

(2) 国内であっても「高校から大学に進学する」ということは、高いハードルを越えて学業面でも生活面でも大幅な変化を経験するという人生の一大事である。
 それが「母国から言語の異なる外国の大学へ」となれば、そのハードルは一層高いものになる。
 そのため、これまでに「日本の高校を卒業して海外の大学へ進学した」学生の多くは、3月に日本の高校を卒業してから留学先の9月の入学までの「ギャップイヤー」を利用して、語学学校に通ったり、アルバイトをして学資金を貯めたりすることで、良い状態で大学生活を始められるよう準備に努めてきた。
 そして、「このギャップイヤーが良かった」という語る経験者の声も多い。
 すなわち、今回「9月入学 = グローバル化」との理由から制度改革を訴求している方々の想像とは全くと言っていいほど現実は逆であると言える。
 日本人にとっては、このギャップイヤーがかえってプラスに働いている、ということである。
 ゆえに、このギャップイヤーが無くなれば、日本の高校を卒業して海外の大学に進学することはますますハードルの高いものとなるため、ややもすれば留学希望者が減少してしまうという懸念さえ生じ、そうなれば本末転倒である。
 よって、日本の入学時期を海外の9月入学に合わせることによって「海外への留学がよりスムーズになる」とは言い難い。





 次回は(3)以降の根拠をアップする予定です。
 最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。