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料飲サービス指導 & 難関中学受験指導 「二刀流」の大竹智子が主宰する『桜梅塾』のブログです

【関係各所の皆様へ】9月入学制度導入反対の意見書

                    2020年6月1日
関係各所の皆様へ
                  中学受験 桜梅塾
                      大竹 智子

      9月入学制度導入反対の意見書

 私は、東京都在住の40代女性で、個人事業主として中学受験塾を主宰している者です。
 この度、新型コロナウイルス対策としての学校の長期休校に伴い、「今年度の5ヶ月延長」「来年度からの9月入学制度導入」などの案がにわかに浮上してきましたが、私はこの案に対し反対、また恒久的な「9月入学制度導入」には断固反対の立場を取っております。

 日本において4月入学制度が定着し維持されてきたのは、地理学的、生物学的、文化的な根拠に基づいてのことであると私は考えております。
 人々の暮らしや社会制度は、気候も含めた地理的条件のうえに初めて成り立つものであり、人間の営みは自然の摂理には逆らえません。
 そのような営みのなかで日本人としてのアイデンティティを確立し、自国の独特な文化に強い誇りを持って海外との良き交わりを増やすことこそが、真の国際化・グローバル化を進め、日本の発展と異文化交流を盛んにすることに大きく寄与すると確信しております。

 また、長期休校により「今年度の学校のカリキュラム消化が難しい」「各入試に影響が出る」といった声も上がっていますが、これらについても然るべき「ソフト面」での対策を複数施すことにより、十分に対応が可能であると考えております。

 目下、世間での「9月入学論争」は、賛成派の「高校3年生」と反対派の「未就学児の保護者」の対立であるかのように捉えられているふしがありますが、実際には「強制的に5ヶ月在学期間延長」させられることを嫌う反対派の高校3年生たちも少なからず声を上げています。
 そのような状況に鑑み、私は「今年度の在学期間延長もしくは留年の選択制」を対応策の一つとして挙げた「今年度および来年度の進級・進学・就職」についての意見書を作成し、お送りする次第です。
 つきましては、関係各所の皆様に、一市民の私見として以下をご高覧いただけましたら、誠に幸いに存じます。


 * * *


★コロナ第1波後の学校再開
 カリキュラムの運用に幅を持たせ(詳細は後述)、必要に応じてオンライン授業を並行させる。
 また、コロナ感染の不安を感じる子ども・保護者には自主休校も選択可能としてよいのではないか(事情によっては欠席扱いとしない)。未知のウイルスとして現れた新型コロナに対しては、現段階で認識に個人差があるため、柔軟な対応が望ましいと考える。
 さらに、小学校から大学までの全学年において、今年度末には条件付きで「進級(卒業)もしくは留年」のいずれかの選択を可能としてはどうか。留年選択の場合の費用は、状況に応じて一部または全額を国が負担することが望ましい。(今年度の高校および大学の「卒業」についてはさらに、時期を「来年3月」「来年夏季」の二者から択一可能とする。詳細は後述。)

★小学校・中学校・高等学校の、今年度の最高学年以外の学習
 今後、再来年(2022年)の3月末までに、「途中ではカリキュラムの弾力的な運用を行いながら」今年度と来年度の2年分の学習内容を消化する。
 たとえば、今年度の小学3年生の場合、来年(2021年)の4月以降にも3年生の教科書を使用して学校で授業を行うことを許可し、地域ごと、学校ごとに異なる子どもの学習状況を現場の教師が見極めて、学習内容の順序の変更なども含め、柔軟に授業を進める。
 遅れを取り戻すための調整期間を学年またぎで長く取ることにより、子どもの詰め込み学習における消化不良を防ぐとともに、今年度の教師の、実務上の負担の軽減も図ることができるのではないか。

★小学校・中学校・高等学校の、今年度の最高学年(小6、中3、高3)の学習
 学校再開が段階的になる場合は、各学校の最高学年の登校を優先し(韓国の方法に近い)、原則として来年(2021年)3月までに今学年の学習内容を消化する。
 ただし、地域ごと、学校ごとに現時点で進度の差があることを考慮し、来年度は進学先の1年次において通常よりも復習的な内容を手厚く盛り込むなどの調整を行う。そのためには小・中・高・大学間の連携が必要となるため、国(文部科学省)がガイドラインを示すことで、地域間の格差を極力抑えることができるのではないか。
 また、高3においては、学校間での学習の進捗状況の差がやや大きいと考えられるため、今年度に限り、卒業時期を「来年3月」「来年夏季」の二者択一制とする。(それに伴い、来年度の大学入学時期は、全国の大学において4月と9月の2回設ける。こちらについての詳細は後述。)
 高3の「来年夏季」卒業希望者が多数の場合、学校の教室・教員の不足が生じることが予想されるが、学校内、さらには近隣の学校との協力をもって可能な限り生徒の希望が尊重されることを期待する。

★各学校における業務の増大への対策
 緊急事態下で、各学校においては休校中もオンライン授業への対応などを含めた業務が増大している。学校が再開すれば、通常とは異なる授業の進め方や一層の衛生管理が求められるため、さらに業務は増大することが見込まれる。
 その対策として、半年ないし一年契約の臨時職員を各学校に複数名配置し、事務的作業や授業準備などの業務を負担してもらってはどうか。
 緊急事態下での派遣切りなど、仕事を失い困窮している人も少なくないなか、一方では繁忙を極めている業種や現場もある。その不均衡を調整することができれば、一石二鳥ではないか。
 各学校での人材採用活動では現場の負担が増すため、都道府県の教育委員会の指揮による一括採用を行ったり、派遣会社に協力を求めるのはいかがだろうか。

★来年度(2021年度)の入試
☆中学入試
 中学受験生の場合、学習塾等では5年生の終わりまでに入試での出題範囲の学習がほぼ一通り終わっているため、一律での特段の対応は必要ないと思われる。
 ただし、来年度は通常とは異なる状況で入試を迎える可能性があるため、各学校レベルで出題傾向の変化などが起こリ得ると考える。その場合、各学校は事前の学校説明会などで、受験生とその保護者にその旨を説明するのが望ましいのではないか。

☆高校入試
 地域により、個人により、学習状況に差があることが考えられるため、都道府県ごとに教育委員会が実情を調査し、場合によっては公立高校の入試における出題範囲の削減・軽減を行い、出題範囲を可及的速やかに発表する。私立高校等においては、中学入試と同様の方法で対応できるのではないか。

☆大学入試
 地域・高校、また個人による学習状況の差がやや大きいと考えられるため、来年度(2021年度)に限り全国の大学で4月と9月の2回の入学機会を設け、それぞれに合わせて入試を行う。
 緊急事態下で、年間2回の入試を実施するための資金繰りが厳しい大学に対しては、来年度に限り私立大学も含め国が特別に補助金を支給し、受験生のための門戸を広げる。
 また、4月入学希望者のための入試においては、原則として出題範囲の削減・軽減、思考力重視の記述問題等の追加を行い、出題範囲・方法を可及的速やかに発表することで、受験生間に生じる格差を極力抑えることができるのではないか。
 AO入試については、コロナ禍で通常の学校生活や部活動などができていない状況を踏まえ、受験生に不利益が生じないよう、選考方法に幅を持たせることを期待する。

★来年の大学卒業予定者の卒業時期・企業における新卒者の採用
 高校卒業予定者と同様、今年度に限り、卒業時期の「来年3月」「来年夏季」からの二者択一を全国的に可能にする。
 全国の企業においては、可能な限り、来年度は4月と9月の2回の入社機会を設け、2021年に大学を卒業した者に対しては卒業時期・入社時期の如何を問わず「新卒」として採用する。(たとえば、「3月に卒業して9月に入社」の場合も新卒扱い。)
 これらの対応により、就職活動の期間に幅を持たせ、就職先の選択肢を増やすことが可能になるのではないか。

★今年度の幼児教育
 コロナ対策による外出自粛などで、幼い子どもたちも少なからずストレスを抱えている。心のケアをより一層大切に、園で過ごせる時間が短くとも各家庭との連携を取りながら、園児たちが良き社会性を身につけていくための教育が継続されることを希望する。


 * * *


 上記についての補足です。

 今回のコロナ禍において、来年3月までに十分な学習や学校生活を終えて卒業することが難しい状況に置かれている方々がいらっしゃることは存じております。そのような方々が訴える希望に真摯に耳を傾けることは、もちろん大切です。
 しかし、その一方で、休校期間中も地道に勉学に励むのみならず、学校行事ができなくなったこともやむ無しと受け止め、来年春の進学や就職を当初の予定通りに果たしたいと強く願っている若者、子どもたちが少なからず存在することも、紛れもない事実です。
 これまで「当初の予定通り3月に卒業したい」と望む子どもたちの声は報道などでもほとんど取り上げられず、「9月入学にしなければ子どもたちがかわいそう」という見方をする大人の声ばかりが大きくなっていたことには、違和感を感じざるを得ません。

 「予定通りに先に進みたい」と取り組んでいる若者や子どもたちのなかには、自らの強い意志や信念を持つ子も多く、そのような子は将来の日本の意思決定層を成していくものと思われます。そんな彼ら彼女たちの足を引っ張り、歩みを遅らせることは、今後の日本の国益を著しく損ねる恐れもあると考えられます。
 さらに、もしも近視眼的な発想で恒久的な9月入学制度導入へと舵を切れば、未就学児の教育にまで莫大な影響を及ぼすため、ますます日本の未来に暗い影を落とすことが避けられなくなるであろうと心配せざるを得ません。

 「学習の遅れを来春までには取り戻せない」「いくつもの学校行事が無くなってしまったのでは納得できない」という高校3年生の意見もあります。ですが、その意見を「大勢」と見なしてしまい、一律で今年度を17ヶ月間に延長することにより、前述の「当初の予定通りの卒業・進学・就職を目指している学生・生徒たち」の「足を引っ張る」のは理に適っていません。
 よって、勉学の面のみでなく学校行事や部活動の面でも、希望者が5ヶ月の「在学期間延長」や「留年」を「選択」できるようにすることで、各々の希望を最大限に尊重するという平等性を保つことが可能になると考えます。
 自らの意志で夏季卒業や留年を選択した方々には、個々の大人も社会もその選択に敬意を表し、これが一つの契機となって、現役新卒主義を脱した就職、企業による通年採用、個性や能力を生かした多様な就業形態の一般化が進むことを望みます。

 そして、そもそもの論点であったはずの、子どもたちの「学習の遅れを取り戻す」ための方策として見るならば、今年の9月までを今年度の準備期間として、その間に登校機会を設けることなく9月入学を実施することは、完全に逆効果であると考えられます。
 と申しますのは、3月からの休校期間中の子どもたちの学習進度は各々の自主性によるところが大きく、もともとの勉強好き・嫌い、得意・不得意によってペースに差があるため、その期間が長くなればなるほど差は広がる一方であるからです。
 学校という場で子どもたちが一堂に会し、「時空間を共有し」ながら対面式の授業に参加し、「教師からの直接指導を受ける」機会を確保することにより、学習環境・条件の格差が縮められます。
 よって、学校再開が可能な状況であれば今を逃すことなく、コロナ感染の再拡大のリスクを最小限に抑えつつ、分散登校などで子どもたちの登校機会を確保することが重要であると考えます。(ただし、前述の通り、自主休校も可能とする。)
 今から登校機会を設けていけば、途中でコロナ第2波・第3波による再度の休校期間が生じた場合でも、来年の春までの断続的な登校が可能になります。断続的であっても、9月になるまで猶予して登校機会を全く設けないことに比べれば、教師と子どもたちのコミュニケーションの断絶を防ぐことができ、格差社会を助長することも避けられるのではないでしょうか。
 並行して、オンライン授業のノウハウの構築により指導の多様性を高めることが、今後の日本の教育水準の上昇につながると期待します。


 今回のコロナ禍は100年に一度のレベルの「世紀の一大事」とも言われていますが、そのなかで私は、人としてこの今を生き抜いていくこと自体が貴重な経験となり、歴史の証人になることでもあり、非常に大きな意味を持つと考えております。
 自主的な在学期間延長や留年により「勉学や行事を行う」ことや「青春を取り戻す」ことができるとしても、「○○歳の今日」という日は二度と戻ってきません。「今日」という日が「一期一会」であり、その日々の積み重ねであるはずの3ヶ月という時間を「失われた」という言葉でひとくくりにしてしまうのであれば、自分自身を否定し、自分自身を傷つけていることになってしまうと私は考えます。
 子どもたちがどのような選択をしても尊重されるべきですが、その選択云々に関わらず、「一度きりの今日という日」を大切にすることの意味を伝えていくのは、大人たちの使命と言えるのではないでしょうか。
 一日一日を、自分を大切にしながら、不自由さはあっても無事に生きられていることこそが素晴らしいと感じられるよう、私は教育に携わる者の端くれとして、子どもたちに笑顔で接し続けたいと考えております。



 グローバル化に対する私見、大学の年間複数回の入学・卒業機会の創出、企業による通年採用の促進などについては、また改めて意見書を作成してまいります。

 本日は、最後までお目通しいただき、誠にありがとうございました。

※筆者:大竹 智子 略歴
 専門学校、社会人専門スクール、大手進学塾などで講師を務めた後、独立して中学受験の個人塾を主宰。
 料飲(飲食)分野のプロでもあり、日本製品の輸出、外国でのセールスプロモーションの実務経験も有り。
 桜蔭中学校・高等学校卒業、早稲田大学 第一文学部 文学科 卒業。

【追い越し記事】9月入学制度導入反対 〜今年度・来年度の進級・進学問題等への提言〜

皆様、こんにちは。

 先日の続編の前に、追い越しで一本記事を上げます。


 コロナ禍で降って湧いた「9月入学制度導入」問題。
 私は、日本においては4月入学制度を恒久的に維持するほうがメリットがはるかに大きいと考えているため、9月入学制度導入には断固反対の立場をとっております。
 そして、前回の記事をアップした後、「ツイッター活動」に時間を割く日々が続きました。
 しかし、学校現場やさまざまなところからも少なからぬ反対の声が出ているにもかかわらず、拙速な導入へと舵を切られ、もはや強行採決に持ち込まれる恐れさえ出てきています。

 現在、私は意見書を作成し関係各所に順次提出しようと考えておりますが、その場合「まず、今年、来年をどうするか」という問題についての解決案を提示することが優先順位一番です。
 よって、今日の記事は「グローバルうんぬん」を追い越し、この記事にて「4月入学制度維持」を基軸とした、コロナ禍の向こう2年間の学校教育における「進級・進学問題」等に対する私の意見をアップいたします。

 ご興味のある方々、9月入学制度導入に反対の方々にお読みいただけましたら幸いです。9月入学制度導入反対派の方々のご意見、さらなる提言などがございましたら、その際にはお声掛けいただけますと有難く存じます。

 以下、私の提言です。

 * * *

★小学校・中学校・高等学校の、今年度の最高学年以外の学習
 今後、再来年(2022年)の3月末までに、「途中ではカリキュラムの弾力的な運用を行いながら」今年度と来年度の2年分の学習内容を消化する。
 たとえば、今年度の小学3年生の場合、来年(2021年)の4月以降にも3年生の教科書を使用して学校で授業を行うことを許可し、地域ごと、学校ごとに異なる子どもの学習状況を現場の教師が見極めて、学習内容の順序の変更なども含め、柔軟に授業を進める。
 遅れを取り戻すための調整期間を学年またぎで長く取ることにより、子どもの詰め込み学習における消化不良を防ぐとともに、今年度の教師の、実務上の負担の軽減も図ることができるのではないか。

★小学校・中学校・高等学校の、今年度の最高学年(小6、中3、高3)の学習
 学校再開が段階的になる場合は、各学校の最高学年の登校を優先し(韓国の方法に近い)、原則として来年(2021年)3月までに今学年の学習内容を消化する。
 ただし、地域ごと、学校ごとに現時点で進度の差があることを考慮し、来年度は進学先の1年次において通常よりも復習的な内容を手厚く盛り込むなどの調整を行う。そのためには小・中・高・大学間の連携が必要となるため、国(文部科学省)がガイドラインを示すことで、地域間の格差を極力抑えることができるのではないか。
 また、高3においては、学校間での学習の進捗状況の差がやや大きいと考えられるため、今年度に限り、卒業時期を「来年3月」「来年夏季」の二者択一制とする。(それに伴い、来年度の大学入学時期は、全国の大学において4月と9月の2回設ける。こちらについての詳細は後述。)

★各学校における業務の増大への対策
 緊急事態下で、各学校においては休校中もオンライン授業への対応などを含めた業務が増大している。学校が再開すれば、通常とは異なる授業の進め方や一層の衛生管理が求められるため、さらに業務は増大することが見込まれる。
 その対策として、半年ないし一年契約の臨時職員を各学校に複数名配置し、事務的作業や授業準備などの業務を負担してもらってはどうか。
 緊急事態下での派遣切りなど、仕事を失い困窮している人も少なくないなか、一方では繁忙を極めている業種や現場もある。その不均衡を調整することができれば、一石二鳥ではないか。
 各学校での人材採用活動では現場の負担が増すため、都道府県の教育委員会の指揮による一括採用を行ったり、派遣会社に協力を求めるのはいかがだろうか。

★来年度(2021年度)の入試
☆中学入試
 中学受験生の場合、学習塾等では5年生の終わりまでに入試での出題範囲の学習がほぼ一通り終わっているため、一律での特段の対応は必要ないと思われる。
 ただし、来年度は通常とは異なる状況で入試を迎える可能性があるため、各学校レベルで出題傾向の変化などが起こリ得ると考える。その場合、各学校は事前の学校説明会などで、受験生とその保護者にその旨を説明するのが望ましいのではないか。

☆高校入試
 地域により、個人により、学習状況に差があることが考えられるため、都道府県ごとに教育委員会が実情を調査し、場合によっては公立高校の入試における出題範囲の削減・軽減を行い、出題範囲を可及的速やかに発表する。私立高校においては、中学入試と同様の方法で対応できるのではないか。

☆大学入試
 地域・高校、また個人による学習状況の差がやや大きいと考えられるため、来年度(2021年度)に限り全国の大学で4月と9月の2回の入学機会を設け、それぞれに合わせて入試を行う。
 緊急事態下で、年間2回の入試を実施するための資金繰りが厳しい大学に対しては、来年度に限り私立大学も含め国が特別に補助金を支給し、受験生のための門戸を広げる。
 また、4月入学希望者のための入試においては、原則として出題範囲の削減・軽減、思考力重視の記述問題等の追加を行い、出題範囲・方法を可及的速やかに発表することで、受験生間に生じる格差を極力抑えることができるのではないか。

★来年の大学卒業予定者の卒業時期・企業における新卒者の採用
 高校卒業予定者と同様、今年度に限り、卒業時期を「来年3月」「来年夏季」の二者択一制とする。
 全国の企業においては、可能な限り、来年度は4月と9月の2回の入社機会を設け、2021年に大学を卒業した者に対しては卒業時期・入社時期の如何を問わず「新卒」として採用する。(たとえば、「3月に卒業して9月に入社」の場合も新卒扱い。)
 これらの対応により、就職活動の期間に幅を持たせ、就職先の選択肢を増やすことが可能になるのではないか。

 * * *

「9月入学 ≠ グローバル化」の理由 (1)〜(2)

皆様、こんにちは。


 今回は、
前回の記事で表明しました
「9月入学制度導入への反対意見発信」です。



 コロナウイルス対策で手一杯のはずの政府が、
突如「検討」し始めた「9月入学制度導入」。

 ここには大小さまざまな多くの問題が含まれておりますが、
政府へと提言した複数の知事たちの大義名分が
「日本も9月入学制にすれば、留学がしやすくなるので『グローバル化』が進む」というものであるため、

まずは
「9月入学 ≠ グローバル化」と私が考える根拠について述べていきたいと思います。

 その根拠は、私が一通り考えただけでも10個以上ありますが、今日はそのうちの2つをアップします。

 まだ、殴り書きに毛が生えた程度の草案であり、今後、推敲や加筆を行う予定です。

 そして、いずれは、国民の意見を直接行政などに届けられるツールを用いて発信するつもりでおります。





★私が「9月入学 ≠ グローバル化」と考える根拠

(1) 近年、日本の大学生に実施したアンケートによれば、
留学しない最大の理由は「金銭的な問題」である。
 また、他にも複数の理由が挙げられているものの、
「4月入学の日本に対し、留学先は9月入学であり、不都合だから」という理由は挙げられていない。
 よって、入学時期を変更するという制度改革によって日本から海外の大学への留学生が増えてグローバル化が進むと考えるには無理がある。
 日本から海外への留学生を増やしたいのであれば、希望者へ積極的な金銭的援助を施すなどの支援に力を入れるべきである。

(2) 国内であっても「高校から大学に進学する」ということは、高いハードルを越えて学業面でも生活面でも大幅な変化を経験するという人生の一大事である。
 それが「母国から言語の異なる外国の大学へ」となれば、そのハードルは一層高いものになる。
 そのため、これまでに「日本の高校を卒業して海外の大学へ進学した」学生の多くは、3月に日本の高校を卒業してから留学先の9月の入学までの「ギャップイヤー」を利用して、語学学校に通ったり、アルバイトをして学資金を貯めたりすることで、良い状態で大学生活を始められるよう準備に努めてきた。
 そして、「このギャップイヤーが良かった」という語る経験者の声も多い。
 すなわち、今回「9月入学 = グローバル化」との理由から制度改革を訴求している方々の想像とは全くと言っていいほど現実は逆であると言える。
 日本人にとっては、このギャップイヤーがかえってプラスに働いている、ということである。
 ゆえに、このギャップイヤーが無くなれば、日本の高校を卒業して海外の大学に進学することはますますハードルの高いものとなるため、ややもすれば留学希望者が減少してしまうという懸念さえ生じ、そうなれば本末転倒である。
 よって、日本の入学時期を海外の9月入学に合わせることによって「海外への留学がよりスムーズになる」とは言い難い。





 次回は(3)以降の根拠をアップする予定です。
 最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。

9月入学制度導入への反対意見発信 〜ブログでの活動も開始いたします〜

皆様、こんにちは。


 ゴールデンウィーク中にはオンライン講座の態勢を整え、ブログも更新!するつもりでいたのですが……

いきなり降って湧いた
「9月入学制度論争」
への意見発信のため、

これまで完全に開店休業状態だった
ツイッター」なるものに
かかりっきりになるという

想定外の事態にどハマリ!!! のゴールデンウィーク
なってしまいました💦



 この論争には賛否両論がありますが、
私は反対派です。

 なぜなら、日本が4月入学である背景には、
地理学的、生物学的、文化的な根拠があり、

日本人としてのアイデンティティを踏まえた真の国際化や異文化交流を目指すために、
4月入学を支持しているからです。

 私は海外で仕事をした経験があるからこそ、
4月入学という日本の文化にも深い思い入れがあります。
 そして、教育に携わる者の端くれとしても、
今回の論争は国家の重大事と考えております。

 よって、日々ツイッターの使いこなし方を学びながら奮闘しているうちに、家にお籠りゴールデンウィークが終わった、という状況です。



 そのような事情により、なかなか他に手が回らなかったことを、この場にてお詫び申し上げます。



 今回は私のツイッターのリンクを張りますので、
ご興味のある方はご覧くださいませ。
 ↓
https://mobile.twitter.com/OhtakeTomoko

 また、今日を皮切りに、
「9月入学反対」に関わる私の意見・考えなどを、このブログでも発信してまいります。

政治を作るのも、支えるのも、「教育」。〜中学受験勉強の仕方を誤ると、政治に無関心な大人になる〜

皆様、こんにちは。


 初対面の人や、あまり親しくない人の前では避けるべき話題には「宗教の話」や「政治の話」も挙げられます。
 ですので、政治に直接関わる仕事をしているわけでもなく、
というよりむしろ、「教育」というニュートラルな視点が重要な仕事をしている私は、
普段なら、人前で政治にまつわる見解を述べたり、そこへつながる言葉を積極的に発したりすることは、極力慎むようにと、
これまでは心掛けてきました。
 しかし、この非常事態において、
「教育が成っていないと、健全な政治も成り立たない」と
思うことが少なくないので、
今日はその視点から、思いの丈を綴ってみます。



 直近の世論調査で、内閣支持率の低下が報じられていましたが、それでもまだ、「支持」と「不支持」は拮抗している状態です。
 そして、私が気になるのは、
「支持」している人たちの「理由」に「消極的」なものが目立つことです。
 たとえば「他の内閣より良さそうだから」といったもの。

 この理由には、あえて厳しく言うなら、
妥協と無責任、無関心、他人に丸投げ、といったものが見え隠れしているように、私は感じます。

 国や自治体のリーダーのような政治家といえども「完成された人間」ではなく、ひとえに国民の代表。
 よって、選ぶ側も、一方的に理想だけを求めるのではなく、「国民が政治家を育てる」という意識も必要ではないかと私は考えます。

 「育てる」というのは、決して「上から目線」の言葉ではなく、
特にここでは「みんなで作る、築く」という極めて民主的な意味合いを込めて、私は使っています。
 政治は、みんなのもの。
 永田町や霞が関だけで動いているのではなく、
この国における、自分の日々の生活こそが政治なのだ、というところに思い及ぶか、どうか。

 そして、そこにつながる「国民としての意識」を育てることは、
「青少年の教育」すなわち「小・中・高校生の教育に携わる者の重要な責務」であると。
 教科の授業一つを実施するにしても、そのような思考回路を持つ教師・講師と、そうではない者とでは、自然と随所に違いが生まれるし、
子どもたちは、その違いを、そのような大人の理屈ではなくとも、肌で感じ、吸収し、育っていくのだと私は痛感します。

 国民、とりわけ若年層の「政治への無関心」には「メディアの責任」が関与しているという説もありますし、私も賛成意見ですが、
同時に「青少年の教育の浅さ」も大きく関与していると考えざるを得ません。

 先々「政治に関心のある若者」になるための「基礎教育」は「中学受験勉強指導」のなかでも十分行えますし、絶対に行わなければならないと私は考えます。
 なぜなら、中学受験勉強によって「その子の一生の思考回路」は莫大な影響を受けますし、
中学受験をする子どもたちのなかには、将来の日本の「意思決定層」になっていく子が多く含まれているからです。

 ということは逆に、遡ってみれば、
今、政治に無関心な若者たちが多いのだとすると、
その上の世代が、必要な「教育」を子どもたちにしなかったことこそが元凶であるとも言えるでしょう。

 ある意味、
決断力が無いと批判される政治家よりも、その政治家に甘い汁を吸わせて野放しにしている「無関心な若者たち」のほうが、さらに質(たち)が悪い。
 さらには、
詰め込み教育」で「目先の受験に合格すること」だけに子どもたちを追いまくり、他人への関心や思いやり、礼節や文化への興味を育てることなく子どもたちと交わってきた「指導者」という名の大人たちのほうが、
もっともっと質が悪い、と。

 文化を育て、守るにも、政治の力は必要ですから。

 東京都がここで、アーティストの支援のために資金を提供するというのは、画期的だと感じます。
 この国は、ヨーロッパに比べると、芸術やアーティスティックな文化に対して恐ろしく冷たいと、私は前々から強く思っていますので。
 芸術や文化を重んじることは、「国」への関心を高めることに直結しますから、必然的に政治への心の目も開くことにつながると考えられます。

 どんな形であれ「青少年の教育」に携わっている、という人にとって、このコロナ禍は、
それらのことを噛み締め、深く省みる大変良い機会のはずです。
 もちろん、私にとっても。


 政治は私たちの日常そのものであり、文化でもある。
 この思いを今後、中学受験生への授業にも、料飲のプロとしての仕事にも活かすために、
この「Stay Home」な時間を有意義に使っていこうと、意を新たにしています。 

インフラを支えてくれる皆様に、感謝。

皆様、こんにちは。


 7都府県に緊急事態宣言が出され、
「家に居ましょう」「Stay Home」と言われるなかでも、
そんな多くの人々の「必要」なり「火急」なりの物事を満たすために、

昼夜を問わず働いてくれている方々が

いらっしゃいます。

 医療関係の方々、
物流を担っている方々、
公共交通機関の方々、
そして、インフラを支えてくれている多くの方々。

 このような皆様のお陰で、自分の命も守られているのだと思うと、感謝しかありません。
 本当に、ありがとうございます。



 今、大忙しの、物流、宅配便の方々。
 にもかかわらず、「玄関まで荷物を届けに来てくれた配達員に、無言でアルコールスプレーをかける」という酷い振舞いをする人もいるようです。

 っていうか、そもそも、
このご時世に贈り物でもないだろうし、
その荷物、あなたが発注したんでしょ?

 そして、小売業の現場からは「小売業で働く者が、まだまだ人間扱いされていないと悲しくなる場面が多い」という声も。

 ほかにも、インフラ関係で働いている方々の「家族、子供」というだけで「いじめ」に遭っている、などという、

トンデモない事態があちこちで発生しているとのこと。


 こんな日本に誰がした〜?

 しばらく前に、そんな言い回しが流行ったような気がするけど。

 こんな大人を誰が育てた〜? って思う。



 近年、メディアレベルで指摘する人がちらほら出てくるようになってきたと思うけど、
そう、「日本は冷たい国」なのですよね。

 Web上にも、こんな記事が。
  ↓
・東大祝辞の核心「日本は世界一冷たい国」
  上野千鶴子氏の声が届かない理由
 https://president.jp/articles/-/28421?page=1


 私が常日頃、考えているのは、
「この国は残念ながら、他人の職業に対する敬意の無い人々が多い国だ」
ということです。
 そして、それを生み出しているのが日本の教育であると。

 私が「教育」の仕事に情熱を傾けているのは、そのような日本を変えたいという強い思い入れがあるからです。


 私の人生経験上の哲学、職業観は、
「職業に貴賤は無いが、働く人の心には貴賤がある」。

 ここで「料飲(飲食)のプロ」である私として筆を取るなら、
「この国では、芸術や食といった文化に関わる人の社会的地位が極端に低い」ことを強く訴えていくことになるのですが、
今日は本論から離れない程度でそれは止めておきます。



 海外における、他の人への温かさ、職業への敬意が感じられた最近の出来事といえば、
「決めた時間に、みんなで医療に従事する方々に拍手を送ろう」という取り組み。

 外国のいいところは、日本にも取り入れたい。

 この週末、福岡でも「Friday Ovation」として「医療従事者への拍手」が始まりました。

 素敵ですね。

 気付いた人が立ち上がって、始めることでしか「変わらない」ですから。


 人への感謝、思いやり、職業への敬意。
 こんなときだからこそ、そういうものを一層大切にして、日本の、世界の一員として、この苦境を乗り切っていきたいと思います。

桜梅塾 休講措置とオンライン講座増設予定のお知らせ

皆様、こんにちは。


 本日の「7都府県 緊急事態宣言」を受けて、
桜梅塾では
「5月6日までの対面式の授業をすべて休講」
と致します。
 この期間中に予定していた対面式の授業については、
オンライン講座への振替、もしくは後日に延期で
対応させていただきたく存じます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 緊急事態宣言によるこの状況については、一週間くらい前から予想していたことでもあり、
現在、桜梅塾では「オンライン特別講座」のみならず、
通常は対面式で行っている国語・社会の講座もオンラインでご受講いただけるよう、準備を進めております。
 オンライン講座の詳細については、随時、こちらのブログでもお知らせしていく予定です。



 「今しかできない学び」を、しよう。
 その力は、一生もの。
 「ピンチをチャンスにできる」人だけが、
一流以上に、なれる。