「小学校の教員不足」の原因の一つは、大手を筆頭として「進学塾」が跋扈しているから。お国の出番ですよ。

皆様、こんにちは。

今回は、久しぶりに、
中学受験をめぐる社会問題への持論を
書いてまいります。


 * * *


まず、今どきの「学校と塾の関係」。
何がおかしいかと
手短に言うと、

 ①中学校に行くために塾に通う
  ↓
 ②塾に通うために小学校を休む

このような矛盾したことが連鎖的に行われ、
あちこちの地域で常態化しているわけです。

端的に言えば、
本来の優先順位が上位である
「学校に行くため」に、
その「学校を休む」という凄まじい矛盾。

こんな歪んだ環境の中で、
心身ともに健康な青少年が育つほうが、
摩訶不思議。



そもそも論ですが、
「小学生の本分は、小学校で学ぶこと」。

私は、単なるお仕着せのきれいごととして
そう考えているわけではありません。

学校という場は本来、貴重な
「協働」による「学び」の場であり、
非認知能力や人間力を養えるところ。
そのような学びに没頭できるというのは
青少年の特権であり、
それが義務教育で保障されている日本は
幸せな国……のはずでした。

ところが、
今どきの親は堂々たる態度で
小学校をないがしろにし、
ブランド塾に通っていることを自慢にします。

さらには、子どももそんな親の真似をして、
「有名塾に通っているから自分はエラい」と
言わんばかりの態度をとります。

この傾向は、私が大手塾を辞めた
5年前ごろに比べると、悪化の一途、
恐るべき勢いとスピードで、はびこっていると
感じます。



これじゃ、小学校の先生はやる気なくなるでしょ。
でも、先生たちの責任ではないですよ、全然。
小学校の先生になりたいと思う学生も減るでしょ。
だけど、大学の教育学部まわりの問題とは
違うんです。



そして、小学校の授業や学校生活全体の質が
低下する、
親はますます進学塾に依存して、
塾サマサマで札束を積みまくる。

塾に行っていないと、
中学受験をしないと、
自分(親)と我が子ばかりが取り残されるような
錯覚に陥って、
「中学受験には不向き」な子どもたちまでが
振り回される。


もう、良心など残っていない進学塾には、
大なたを振るって法律で規制をかけるべき時だと、
私は本気で考える次第です。

もう、待ったなし。
お上の、お国の出番ですよ。


私は教育方面で「知名度」があるわけでは
ないですが、
いずれはお国に動いてもらえるように、
コツコツ頑張りますよ。