皆様、こんにちは。
7都府県に緊急事態宣言が出され、
「家に居ましょう」「Stay Home」と言われるなかでも、
そんな多くの人々の「必要」なり「火急」なりの物事を満たすために、
昼夜を問わず働いてくれている方々が
いらっしゃいます。
医療関係の方々、
物流を担っている方々、
公共交通機関の方々、
そして、インフラを支えてくれている多くの方々。
このような皆様のお陰で、自分の命も守られているのだと思うと、感謝しかありません。
本当に、ありがとうございます。
今、大忙しの、物流、宅配便の方々。
にもかかわらず、「玄関まで荷物を届けに来てくれた配達員に、無言でアルコールスプレーをかける」という酷い振舞いをする人もいるようです。
っていうか、そもそも、
このご時世に贈り物でもないだろうし、
その荷物、あなたが発注したんでしょ?
そして、小売業の現場からは「小売業で働く者が、まだまだ人間扱いされていないと悲しくなる場面が多い」という声も。
ほかにも、インフラ関係で働いている方々の「家族、子供」というだけで「いじめ」に遭っている、などという、
トンデモない事態があちこちで発生しているとのこと。
こんな日本に誰がした〜?
しばらく前に、そんな言い回しが流行ったような気がするけど。
こんな大人を誰が育てた〜? って思う。
近年、メディアレベルで指摘する人がちらほら出てくるようになってきたと思うけど、
そう、「日本は冷たい国」なのですよね。
Web上にも、こんな記事が。
↓
・東大祝辞の核心「日本は世界一冷たい国」
上野千鶴子氏の声が届かない理由
https://president.jp/articles/-/28421?page=1
私が常日頃、考えているのは、
「この国は残念ながら、他人の職業に対する敬意の無い人々が多い国だ」
ということです。
そして、それを生み出しているのが日本の教育であると。
私が「教育」の仕事に情熱を傾けているのは、そのような日本を変えたいという強い思い入れがあるからです。
私の人生経験上の哲学、職業観は、
「職業に貴賤は無いが、働く人の心には貴賤がある」。
ここで「料飲(飲食)のプロ」である私として筆を取るなら、
「この国では、芸術や食といった文化に関わる人の社会的地位が極端に低い」ことを強く訴えていくことになるのですが、
今日は本論から離れない程度でそれは止めておきます。
海外における、他の人への温かさ、職業への敬意が感じられた最近の出来事といえば、
「決めた時間に、みんなで医療に従事する方々に拍手を送ろう」という取り組み。
外国のいいところは、日本にも取り入れたい。
この週末、福岡でも「Friday Ovation」として「医療従事者への拍手」が始まりました。
素敵ですね。
気付いた人が立ち上がって、始めることでしか「変わらない」ですから。
人への感謝、思いやり、職業への敬意。
こんなときだからこそ、そういうものを一層大切にして、日本の、世界の一員として、この苦境を乗り切っていきたいと思います。