“Qアラビカグレーダー資格” のことなど。

皆様、こんにちは。

 

2つ前の記事 https://www.bardetomoko.com/entry/2022/10/13/204035 にて

「10月末もしくは11月上旬に開始の予定で、教育関係の『クラウドファンディング』の準備を進めている」旨を記載しましたが、

もとの予定より進行が遅れておりまして、12月に入ってからのクラファン開始の見込みです。

お待ちくださっている方々には申し訳ございません。

仕事全体の流れの中で、順序的な優先順位がクラファンよりも「先」のことが他にあったのですが、さらにそこから派生したことにも時間を割く必要が生じておりました。

よって、クラファンが後ろ倒しになったという状況です。

しかし、順序は後であっても、私は深い思い入れとともにクラファンの準備を進めてきております。

開始の目処が立ちましたら、改めてこちらのブログにてご報告いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

2つ前の記事の時から今日に至るまでに、大きな出来事もありました。それが私に与えてくれたものは、「心」の中でさらに大きくふくらんできています。

今日の記事では、そのことについて書き留めていこうと思います。

 

10月の第3週に私が取り組んでいたのは、「コーヒー」です。

難関と評されるコーヒーの国際資格である “Qアラビカグレーダー” の試験を受験し、合格することができました。

 

このブログの説明にもある通り、私の仕事は「飲食(料飲)」と「中学受験指導」の二刀流で、どちらも本業として大切に取り組んでいます。

ただし、「立ち位置」は20歳の時から生え抜きとして携わっている飲食の世界であり、あえて言うならばその世界こそが私の「本業の本業」です。

 

私はこれまでに、醸造酒の “テイスター” という専門職のポジションから、さまざまな仕事を行ってまいりました。そして、今回の “Qアラビカグレーダー” はコーヒーのテイスターでもあります。

日本においてはまだまだ、飲み物の「テイスティング」と言っても、趣味的もしくは嗜好的な世界であると認識している方々が少なくありません。

しかし、本来のテイスティングというのは、客観的に飲み物の評価を行い、再現性の高い用語を使って香味などを具体的に表現するところまでを指します。

そして、そのテイスティング力を生かし、消費者だけではなく「生産者」の労働環境を守ったり改善したりすることにまで寄与できれば、「一流の中の一流」のテイスターであると私は考えています。

それほど、テイスターの仕事というのは重みがあるのです。

 

現在の日本では、高級とされる飲食物、とりわけワインは「嗜好品」と見なされ扱われることが多いように感じます。もちろん、それらは嗜好品としての側面も持ち合わせてはいますが、順序としてはまず「農産物」であることを、いつなんどきも忘れてはならないと私は考えています。

グルメの大義名分のもと、それらをひたすら快楽の道具として消費するというのは、人として寂しいことであるかと。

また、ワインのような醸造酒、さらにコーヒーや紅茶であればなおさら、その美味しさを支えているのは低い収入や賃金、厳しい労働環境で一生懸命働いている人々のおかげであるという事実と現状。

今回のQアラビカグレーダー資格試験を経て、日本の裏側のそのような土地や人々に思いを馳せ、何かひとつでも自分にできることはないかとより真剣に考えられるようになれたことが、私には幸せです。

 

このような私の思いは、「もうひとつの本業」である「中学受験指導」の仕事とも密接に関わっています。

ですので、「中学受験」に関わるクラウドファンディングには、さらなる情熱を注ぎながら準備完了までもう少し、頑張ってまいります。