「気付き」のレベル

皆様、こんにちは。

 先月の下旬、所用があって岡山まで行ってきました。
 私にとって岡山は、ちょっと縁のある土地です。
 とは言うものの、訪れるのは5年半ぶりでした。

 その地を踏むまでは、「『何か』が変わってしまっていたら」という不安や心配、ある種の恐れや怖さも少し感じていたのですが、大切なものは変わることなくしっかりと、その地に息づいていました。

 そして、安心し、懐かしく思ううちに、自分の「第一の本業」への情熱も確かめることができ、街並みに馴染みながら充実した時間を過ごすことができました。


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 駅前の桃太郎像。
 いつも、鳩が像のどこかに留まっていて、すごいときは
「桃太郎のお供は、犬・猿・雉・鳩・鳩、鳩・鳩、鳩・鳩……」
といった具合なのですが、今回はあまりおまけのお供がいない時間にパチリ!とすることができました。


 さて、岡山滞在中の、「第一の本業」にまつわるネタから、ひとつ。
 ホテルのバーラウンジでの一幕でした。
 ストロベリー🍓を使った季節のカクテル🍸を注文したところ、運ばれてきたカクテルは、このように私の前に置かれました。
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 グレード高めのホテル、「料飲サービスのプロ」がサーブしていることを鑑みると、少々寂しい気がしました。

 ほんのちょっとの「気付き」の問題なのですが、
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 このように置けば、カットされたいちご🍓の表側が飲み手に向かい、綺麗に見えます。

 私は自分がレストランサービスの現場の第一線で働いていた頃、そのような細やかな技と心にこだわりを持ち、日々の仕事にあたっていました。
 ときには、若さゆえに熱くなり過ぎることもありましたが、「いいサービスをしたい」という真っ直ぐで純粋な思いを持ち続けていられたことは、今振り返っても「我ながらあっぱれ」だったと思います。

 そして、第一の本業である「飲料テイスティング・料飲サービスのプロ」の顔に加えて、第二の本業として「教育サービス業界の中学受験指導者」の仕事を個人事業主として行っている今、

「サービス」の仕事においては、
基点である「気付き」のレベルが
仕事の質を決める

ということが、その一杯のカクテルとともに五臓六腑に改めて染み渡りました。
 と同時に、「気付きのレベルが低い」といった、高い意識の持ち主から発せられる言葉が日々飛び交うサービスの現場で汗水たらして頑張って働いていた20代の頃のことを懐かしく思い出しました。

 ホテルマンとして、レストランサービスや宴会のサービスに奔走した20代の頃に培った
「お客様をしっかり見て、直接目に見えないものも見透す(見通す)ように見て、自分が何をどうするべきかを判断する」力は、
中学受験の指導者として子どもたちや保護者の方々と信頼関係を築いていくなかでも、大変重要な
「サービス魂」
であると私は考えています。

 そのような、根底を脈々と貫くものに目をやって考えても、私のもともとの「第一の本業」と、後から加わった「第二の本業」は、がっちり繋がっているのです。