ちょっと暴言。「命」よりも「学び」が大事?

皆様、こんにちは。

 一昨日に引き続き、というより、
一昨日にも増して、私が「呆れてものが言えない」と思ったことについて、この場で「吠え」ます。
 「暴言」吐きます。

 一昨日と同じく、「そのような記事」でも
「お許しくださる方」のみ、
以下をお読みいただければ幸いです。










 単刀直入に。
 昨日、私が呆れ果てたもの、それは
「この状況下で、いまだに堂々と授業を継続する
中学受験塾」。



 目下、1ヶ月前とは日本におけるコロナウイルス感染の状況が大きく変わっていて、
「まずは、とにかく感染爆発を食い止めなくてはならない」ということが喫緊の大きな課題であると、
誰の目にも明らかで、疑いの余地も無いところ。

 欧米の悲惨な状況も、随時ニュースで流されています。
 それは決して他人事ではないと。
 海の向こうの彼ら彼女たちは、必死に訴えてくれている。

 日本で、感染拡大より先に「医療崩壊」が迫っているのも事実。
 経済の問題も大きいけれど、それ以前に「命」が無ければ経済の話すらできないのは、もっと明白な事実。

 今、日本が皆で皆の命を守るには、極力外出を控え、「3密」を避ける。
 その方法が完璧ではないとしても、今の日本の、
とりわけ首都圏での最良の方法であることは、恐らく間違いない。
 少なくとも、感染者数の増加が鈍化するまでは。

 そこには、自分の命を守ることだけではなく、
「社会の、他者の命を守る」ことも含まれていて、
社会の皆で協力することが必要。
 自分が病気にかからないことだけではなく、
「他人にうつさない」という「配慮」と「想像力」。
 今、この日本で生きる子どもたちには、
今だからこそ、そういうことを体で学んでほしいと
私は思う。





 しかし、綺麗事の好きな中学受験塾は、
「2ヶ月間も、子どもたちの学びを止めてしまって
よいのでしょうか」などと、
自分たちが社会の風潮に楯突く正義のようにのたまっている。
 そして、「このままでは、日本を支える人財を育てる教育が途切れてしまう」と。





 はあ?????


 子どもたちも「社会の一員」として「協力」しないと、
もはや立ち行かない状況ですが?


 「命」がどれほど大切かを「学ぶ」ことも
「教育」、
こんな時だからこそ、社会の動きに目を見開き、
耳を傾け、
「どうやって生き抜いていけばいいのか」と
自分の頭で考えられるように導くことこそが
「教育」「学び」
だろうが!!!!!


 それだけの「生きた強い頭」をつくっておけば、
教科の勉強は、後からでも追いつけるよ。




 言葉遣いが「暴言」と化してしまい、
失礼いたしました。
 最後までお読みくださった方、
誠にありがとうございました。

ちょっと愚痴。……「ディスカッション講座」は「スキル提供ではない」?

皆様、こんにちは。

 突然ですが、今日はちょっと、独り言のごとく愚痴ります。
 そういう話でもお許しくださる方のみ、
この先をお読みいただければと思います m(__)m








 今日、前回の記事に書いた「オンライン講座」の開講に向けて、作成した案を某スキルシェアサイトに申請しました。

 講座内容は、ざっくり「時事問題や社会問題について、10代のみんなでディスカッションしよう」というもの。
 目指すのは、「問題解決能力」を鍛え、結果として「思考力や表現力も高める」こと。
 「ディスカッション」は昨今、学校の「授業」においても徐々に積極的に取り入れられるようになっていますし、
先生の「指導」のもと行われることによって成り立っている「授業」であれば、「学級会」のような自主活動とは異なる性質のものであると私は考えておりました。

 しかし、そのスキルシェアサイトの運営部からは、早々に「講座非承認」の回答がメールで送られてきました。

 その理由が、
「メンタルに関するコンテンツ」
コーチング、交流イベントなど」
「教育行為から逸脱する行為」などを禁止する
当サイトの「ガイドラインに抵触する」、
また「スキルの提供とは異なる目的の講座に関する使用はお断り」というもの。

 その文面が大変堅く機械的であったため、重大規則の違反者として罰則で厳しく叱られているような、とても悲しい気持ちになりました。

 「教育」という言葉の含蓄に対する意識が、ちょっと違っているんじゃない? と思わざるを得ませんでした。

 しかも、歯牙にもかけないという雰囲気の突っぱね方。

 確かに「ディスカッション」は、「算数・国語・理科・社会」のような「定型」の教科学習に比べれば、まだまだ曖昧な側面を持っていることは、私も認めます。
 しかし一方では、確かに「学力的要素」を含んでいることも、もう教育関係者の間では認知されていると言えるでしょうから、
仮にも「教育」に携わっているのであれば、そのスキルシェアサイトは、講座の承認に向けて改善すべき点を私に提示するなど、歩み寄りを見せてくれてもよかったのに、と残念に思いました。

 もっとも、このスキルシェアサイトは「教育」という言葉を前面には出していませんが、
「人が人から何かを『教わり』、豊かになる」という意味で、
このようなサイトにおける「スキルシェア」と「教育」は、ほぼ同義であると私は考えていました。
 そして、「指導者」とともに行う時事問題の「ディスカッション」により、「生きるうえでの問題解決能力」を養い、なおかつ「思考力」を高め「表現力」を磨くことを目指すので、
「○○力」すなわち現代で言う「スキル」そのものの会得であるというのが、私の解釈でした。

 私の企画している講座は、
「メンタル」ものではなく「学力」「能力」の向上を目指すものであり、
やはりメンタルに関わる「コーチング」、ましてや「交流イベント」でもないのに、
「教育行為から逸脱」などと字面で突きつけられ、
正直、かなりショックを受けました。



 今は、大学入試改革で「思考力」だの「判断力」だの「表現力」だの、遅まきながら日本の教育が目覚めようとしている時代です。
 「スキルシェア」「学び」と唱っているからには、
未来の日本を背負う青少年たちの「学ぶ力」とは何なのかと思いを馳せ、おもんぱかる「能力」を、そのスキルシェアサイトにも私は期待していました。

 そして、前回の記事に書いた通り、私がオンライン講座に着手しているのは、コロナウイルス感染拡大防止のために外出がままならず、子どもたちの学ぶ機会が狭められているという現在の状況における、
「教育」の一手という強い思いがあってのことです。



 しかし、こういう「緊急事態」になると、普段はオブラートに包まれて見えない、見なくて済むものが、否応なしに見えてしまうものですね。
 コロナウイルスのことが無ければ、このスキルシェアサイトの、こんな嫌らしい「はらわた」など、見なくても済んだのに。



 でも、私は負けません。
 別のスキルシェアサイトに登録し、もう一度そちらに準備をして、明日また申請します。

 私は「教育」に「夢」も「希望」もあるので。





 最後までお読みくださった方、誠にありがとうございました。

桜梅塾「緊急オンライン講座」近日開講します!

皆様、こんにちは。


 コロナウイルス感染拡大の状況下で、
現在、桜梅塾ではすべての講座を休講しております。

 3月中旬までは、
「不特定多数の参加者が集まる会合ではなく、特定の場所で特定少人数で活動する場合」であれば、
衛生面の管理を強化することにより、感染リスクは大幅に下げられる、
という認識で間違いではないと私は考えておりました。
 しかし、3月下旬に入り、
東京都での感染者の急増という大きな変化が疑いの余地の無いものとなり、
東京都における外出自粛要請も出され、
ウイルス感染拡大防止という観点での一人ひとりの意識も大きく変えなければならない局面を迎えていると、私は危機感を非常に高めております。

 また、「このウイルスとの戦いは、長期戦になる」との声も少なからず聞かれるようになっていますが、その言葉が嘘ではないと、日々実感が強まっております。


 そこで、桜梅塾ではただ今、「緊急オンライン講座」の近日開講に向けて、準備を進めております。
 内容は、「受験勉強」そのものではありませんが、この機会だからこそ意識して学ぶのがいいと思われる、
「生きるための思考力」や
「人生や社会における問題解決能力」を
養うことに直結するものです。
(詳細は、開講決定の際などに、こちらのブログでもご説明いたします。)

 私にとっては、昨年度がストアカを拠点とした中学受験講座の運営の「個人事業主」初年度であり、対面で行うことに意味のある講座ラインナップでの運営を継続してきたため、
残念ながらオンライン講座開講にあたっては、開講すると決めてから実際の開講までに少しお時間を頂戴してしまいます。

 しかしながら、私は「今こそが、首都圏における感染爆発か感染拡大防止かの大きな分岐点」と考えております。
 よって、我が桜梅塾では、対面式の授業等は少なくとも4月中旬まで、場合によってはさらに休講期間を延長することも辞さない所存です。



 今、日本中の多くの親御様が、「全国で来週から本来の予定通りに学校を再開する」という向きに疑問を抱いていらっしゃいます。
 にもかかわらず、現在すでに「闇部活」と呼ばれるような、子どもたちの健康や命の尊さを顧みない行動を指揮している指導者も、残念ながら、いるようです。

 私は、このような非常時にこそ、教育者としての真価が問われると考えます。

 個人的には、中学受験の大手進学塾が一様に今も変わらず授業を継続していることを遺憾に思います。
 なかには、「中学入試まであと10ヶ月。1ヶ月も休んだら、取り返しのつかないことになります」とWeb上に掲載しているところもありますが、
「命を脅かすことになったら、受験どころではなく、
それ以上に二度と絶対に取り返しのつかいないことになる」という真実に、
一体どれだけの受験指導者が思い及び、当事者意識を持っているのかということが、私には大変疑問です。
(この中学受験問題に関しても、後日改めてこちらに記事をアップできればと考えております。)


 できるだけ早く次のステップに進めるよう、準備に取り組んでおりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

桜梅塾 休講中の対応につきまして

        ※※※お知らせ※※※

 現在、東京都における外出自粛要請を受け、
 桜梅塾ではすべての講座を休講しております。
 お問い合わせは平常通り承っておりますので、
 ストアカのシステムをご利用のうえ、
 メールをお送りいただけますと幸いです。

 休講期間は、東京都外出自粛要請〜4月12日を
 予定しておりますが、状況により変更する場合が
 ございます。
 上記の期間内に予定されていた講座につきましては、
 受講生とご相談のうえ、4月13日以降に日程を変更して
 開講させていただきたく存じます。

 ご不便をおかけいたしますが、コロナウイルス感染
 拡大の折、皆様の健康を第一に考えてまいりたく、
 何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

桜梅塾 国語の「初回お試しマンツーマン」講座、期間限定割引実施中!

皆様、こんにちは。

 コロナウイルス対策についての適切な情報が徐々に広まりつつあるなか、
桜梅塾では衛生面に留意しながら、通常通り講座を開講しております。

 不安定な社会状況がしばらく続く可能性は否定できませんが、学校での春休み、そして新学年が間もなくスタートするというこの時期、
これからの受験勉強をどのように進めるか、いろいろとお考えになるご家庭も少なくないと思われます。

 そこで、桜梅塾では2020年4月10日まで
国語の「初回お試しマンツーマン」講座の受講料割引を実施いたします。
 ご興味のある方は、以下のリンク先の講座ページにて
詳細をご覧くださいませ。

★挑戦! 中学受験に通じる「国語の文章題」(初回お試しマンツーマン)
 ↓
https://www.street-academy.com/myclass/33185

 また、講座ページに掲載中の日程以外にも開講可能な場合がございます。
 開講リクエスト・お問い合わせも随時受け付けておりますので、ご希望の方はストアカのメッセージシステムをご利用のうえ、ご連絡いただけます幸いです。
 よろしくお願いいたします。

ストアカサイト内の、桜梅塾「教室ページ」リニューアル! ~『塾漬け』にならない中学受験を、しよう。~

皆様、こんにちは。

 日本のいたるところで、コロナウイルス対策によるイベント中止や学校の休校措置が講じられていますが、
桜梅塾では衛生面に普段以上の注意を払いながら、講座は通常の形式にて現在も開講しております。
 社会全体がウイルス対策による大きな影響を受けている現在の状況において、子どもたちの学びや遊びの場をいかにして確保するかという問題に対する答えも、一つとは限りません。
 よって、予定通りの受講をご希望の方、受講日程の変更をご希望の方、それぞれのご状況に合わせて柔軟に対応しております。
 また、新規の受講のお申し込み・お問い合わせも継続して受け付けております。ご興味のある方は講座窓口のストアカサイトよりアクセスしていただきますよう、お願い申し上げます。




 さて、今日の本題は、
ストアカサイト内の、桜梅塾「教室ページ」リニューアルのご案内です。

 昨年は、この「教室ページ」には私の中学受験に対する「とらえ方」をざっくり書くところまでだったのですが、

今年は、「『塾漬け』にならない中学受験」を推進していくという決意のもと、
その自分の哲学が生まれた背景や経緯の概要を公開することにいたしました。

 もはや、中学受験においては『塾漬け』が疑いの余地の無い常識であるかのように社会を闊歩し、それに異論を唱えることは悪と断じるかのような風潮さえあります。
 しかし、私は自身の経験から、現在のような『塾漬け』は広くさまざまな弊害をもたらすものの、お子様の未来にも日本の将来にもプラスにはならないと理解しております。
 そして、強い信念でそのことを訴えていくからには、「名無しの権兵衛」ではなく、そこにまつわる自分の経緯を明らかにすることも責任の一端と考え、
この度、「教室ページ」の後半部に【追記】として記載いたしました。

 また今後、折に触れてさらなるリニューアルをすることもあるとは思いますが、
今回記載の内容を2020年度版として、自分の心も整え、
より一層充実した講座運営を行っていけるよう、研鑽を積んでまいります。





 以下、今回リニューアルした「教室ページ」からの抜粋転載です。
(抜粋転載元:ストアカサイト内 桜梅塾「教室ページ」
 ↓
https://www.street-academy.com/steachers/176846





【追記:『塾漬け』にならない中学受験を
        推進する私の「バックボーン」の概要】

 小学1年の頃よりスイミングクラブに所属、5年に進級するのと同時に選手コースに上がり、東京都大会などに出場。
 夏休みには週に6日、朝練と夕練の2回ずつ練習をこなしながら、中学受験に向けての勉強も進める。
 掲げた言葉は「文武両道」。
 塾通いは6年の夏期講習から。徐々に泳ぐ日数を減らしながらも、6年の11月まで週に2回は選手コースでの練習を続け、中学受験では第一志望校に合格。

 中高一貫校の部活にて、在学中に水泳からバスケットボールに転向。
 高校2年の3学期で部活が終了した後は、地域のバスケットボールクラブチームに所属。高校3年の12月までプレーを続け、大学受験では第一志望の大学・学部に現役で合格。
 中高6年間は完全に塾無し。

 スポーツと学科の勉強の両立に努めるなかで実感したことは、
「学科の勉強のほうが、隙間時間を使いやすく、一度身につけると衰えにくい」ということ。

 小・中・高の通算12年間、学校を皆勤。高校卒業時には校内にて特別表彰。

 大学では2年のシーズン終了まで体育会のバスケットボール部に在籍、シーズン終了後に選手引退。

 その後に始めたレストランでのアルバイトがきっかけとなり、大学卒業後は料飲(飲食)のプロの道へ。
 もともとお菓子作りや料理が好きだったことや、「表現」することが好きだったことからつながった道。作家を志して大学で学んだことは、その道へと進むにあたっても大いに役に立ったと、今も深く感謝。

 現在(2020年)、料飲の世界では、大学在学中の20歳でのスタートから数えて27年目。〔飲料系の専門資格を多数保有

 30代の頃、専門学校や社会人の専門スクールでの講師も務めるようになり、教育や学びに対する意識が高まる。
 そのなかで気付いたことは、広く社会のどの分野に進んでも、少年期の「学びの姿勢」「勉強の方法」が一人ひとりの仕事の仕方や社会性、さらには「人となり」に深く結びついている、ということ。
 そこから「社会の多方面に、学ぶ意識の高い『人財』を増やし、日本の社会や文化の発展に寄与したい」との思いが強まる。自身の中学受験の経験を振り返って、中学受験と日本の社会の関係性について改めて認識し、中学受験指導の仕事にも携わるようになる。

 ゆえに「料飲のプロ」であることと「中学受験指導者」であることは私のなかで深く結びついており、「同じコインの裏表」と言える。
 社会での実務経験を積むことで中学受験指導まで仕事の領域を広げたため、「受験ゲーム」に没頭するような受験指導を嫌い、子どもたちの将来の実学に役立つ土台となる学力を養う受験勉強に重きを置く。
 現在は「二刀流」のプロとして仕事に携わる。



 受験指導者としては、まず、大手進学塾に講師として勤務、中学受験および高校受験の学習指導者として経験を積む。会社全体の中学受験部門の看板講座の講師も務めた後、2017年の秋に退職。

 2018年にはフリーランス講師としての授業を活動範囲限定で行っていたが、2019年には個人事業主としてストアカを窓口とした講座運営を本格的に開始。
 大手進学塾退職後は、現在の中学受験や大手〜中堅規模の進学塾に潜む問題点について多角的に考え、「子どもが主役の、日本の未来につながる中学受験」を推進するため、チャイルドコーチングなども積極的に学ぶ。
 また、「中学受験指導者は『人格、人となり』が大事であり、良き社会人であることが基本」との思い入れから、ビジネス系の資格も複数取得。
 〔ビジネス系の保有資格:ビジネス実務マナー検定 1級、ビジネス文書検定 1級、など〕

 「受験のための受験勉強」ではなく、中学受験を目指す子どもたちの「一生ものの学び」をサポートするため、今後さらに、自らの多角的な学びの経験を生かしてより良い講座を行うことを目指している。
 〔学業系の他分野の保有資格:フランス語技能検定試験(仏検) 準1級、日本商工会議所 珠算能力検定試験 2級、生涯学習インストラクター 校正2級、など〕

桜梅塾「6年生の国語のコース講座」Webページ内一部リニューアル! ~桜梅塾は『塾漬け』という社会問題に、真剣に取り組んでまいります〜

皆様、こんにちは。


 私が主宰している中学受験の個人塾『桜梅塾』は、
ストアカ(ストリートアカデミー)のWebサイトを
受付窓口として運営していますが、
随時、各講座のご案内ページのリニューアルを
行っております。

 今回は、6年生の国語のコース講座のうち一つを
リニューアルいたしました。

 そこでは、もはや社会問題の域に達していると
私が考えている『塾漬け』問題にスポットを当てながら、
お子様方が中学受験を有意義な学習経験として
学力を高めるためのノウハウについて、私の信念と
思いの丈を綴っております。

 『塾漬け』というのは、昨年の終わり(12月)頃から
私が掲げている言葉で、
「週に5日、6日といった頻度や長時間拘束での
過度な塾通いにより、
受験生の心身に何らかのマイナスの影響を生じさせたり、
かえって学力が伸び悩んだり低下したりする」
ことを指しています。


 今は中学受験の新年度がスタートしたばかりの
タイミング、
いわゆる「新規営業や集客」という視点で考えるなら、
世間の闇とも言えるような部分には触れず、美辞麗句を
並べるほうが賢明である、というご意見もあるでしょう。

 しかし、その一方では、現在の多くの中学受験塾の
在り方に疑問を抱いている保護者様も少なからず
いらっしゃるであろうと存じます。
 さらには、疑問を抱きながらも、それを声にして発する
ことの許されない状況に陥ってしまっている方々も
いらっしゃるはずです。

 このままでは、子どもたちが危ない。

 加えて、私は自身の中学受験も含めた人生経験から、
「中学受験」と密接な関係にある「日本という国の未来」
に対して、目下、大いに危惧しております。

 ゆえに、たとえご批判があろうとも、正直に拙意を
書き記すことこそが、仮にも教育に携わる者の端くれ
としての責務である、との考えから言葉を発して
まいります。





 以下、今回リニューアルした講座案内からの転載です。
(転載元:「中学受験の国語 ~6年生 4回コース~ 『文学的文章』」講座ページ↓
https://www.street-academy.com/myclass/51871





★★★中学受験を目指す6年生のお子様が、
自立して志を強く持ち、
さらに自律しながら「学び方」を
確立できるように。

そして、
人生で一度きりの少年期に
自ら選んだ中学受験勉強の月日、年月を、
一生の糧となり、いつでも誇りに思える
かけがえのない経験に
できるように。

この4回コースでは、物語文・小説文などの
「文学的文章」を中心に学びます。★★★


【「学ぶ」こととは、自分の力で「生きる」こと。
 だから、
 『塾漬け』にならない、中学受験。】

 「毎日のように塾に通っているのに、
成績が上がらない」のは、
本来、当たり前です。
 しかし、
「中学入試の3ヶ月前まで」なら、
その気になれさえすれば
「勉強の仕方」を変えることにより、
「成績が上がる可能性を見出す」ことができます。

 * * *

 この少子化時代において、大手や準大手の進学塾による生徒の「囲い込み」は激しさを増す一方です。
 低学年のうちでなければ入塾を受け付けなかったり、一度入ったら簡単には辞められなかったり、といったシステム。
 そして、学年が上がってくると、至極当然のこととして週に5日、6日の塾通い。
 夏だけにとどまらず、学校の授業曜日をぬって秋にまで、合宿。
 このような塾が巷に林立しています。


 昨年のある日の、6年生の授業でのこと。
 その日は、家庭学習の仕方の相談も兼ねて、保護者様が授業に同席してくださっていました。
 その受講生は、週に5日以上は集団塾に通い、空いている日を使ってダブルスクールで私の授業を受けに来ていたお子様です。
 すると、授業が終わるころに保護者様がおっしゃったのは、
「私は(中学受験を)しなかったんですけど、うちの子を見ていると、毎日塾に通って、今の中学受験って本当に大変なんだなぁ、と思います」
とのお言葉でした。


 それを聞いた私が思い及んだのは
「『大変』の、意味が違う」ということです。

 勉強において必要であり重要な『大変さ』というのは、「授業を受けたり他人から拘束されたりするために、過度に多くの時間を奪われること」ではありません。

 なぜなら、勉強とは、本来「一人でする」もの。
 外界から自分の中に入ってきたものを、自身の内面での思考錯誤によって腑に落ちるまで反芻し、自分が納得したものを自分の言葉で表現できるようになるまで、さらに思考錯誤を積み重ねるという、「自分の内面で」行う営み。
 それこそが「勉強」という言葉が純粋に指し示すところであるからです。

 ゆえに、「勉強する」「学ぶ」うえで『大変』なこととは、
「自分が『できる』」ようになるための
「孤独な『自分自身』との『内なる』闘い」です。
 それは、「拘束時間の長さ」という『大変さ』とは対極に存在します。



 授業は「受ける」ものです。
 それは、授業というのが文字通り「受け身」の行いであることを意味します。
 いわゆる「インプット」です。
このインプットは外界から知識や情報を取り込む行いですから、良い授業を受けるということにより質の高いインプットを行うことは可能になります。

 しかし、「できる」というのは「アウトプット」の行いを指します。
 誰に何を言われることなく、助言を与えられなくても、自分の内面にある知識や経験を自分の力で紡ぎ、他者に伝わるように言葉を駆使して発信することがアウトプットですから、
「自分独り」で練習しなければ、いつまで経っても永遠に、できるようにはなりません。
 このアウトプットは、完全に「一人の人間の内面」から起こるものですから、他者が手を貸すことは物理的に不可能です。
 その人自身の、内面から湧き起きる力に、すべてが委ねられます。

 言うまでもなく、入試で試されているのは、このアウトプットの能力です。
 だからこそ、入試でいかんなく発揮できる力を養うためには、インプットよりもアウトプットの練習により多くの時間を割く必要があります。
 つまり、「授業を受ける」時間よりも「独りで勉強する」時間を長く取るほうが、
学力は伸びる、頭が良くなる、ということです。


 また、一般的に、インプットとアウトプットを同時に行おうとすると、無理が生じます。

 大人の世界でも、その二つを実際に同時に行っているような仕事といえば、同時通訳くらいではないでしょうか。
 その同時通訳でさえ、8割程度は事前の準備で決まると言われていますから、人間の脳は構造上、インプットとアウトプットの両方の質を高く維持しながら同時進行するようには作られていない、ということなのでしょう。

 すなわち、適切なインプットの後に、じっくりと時間をかけて繰り返しアウトプットの練習を行うことで、初めて学力が向上する。
 専門の脳科学者ではなくても、真摯に勉強に取り組んだ経験を持つ大人が冷静になって考えれば、すぐにわかるメカニズムではないかと思います。



 しかし、私が申すところの塾漬け、つまり「拘束時間の長さ」を自慢にしているシステマティックな塾は、
その「人間の学習のメカニズム」の重要な真理には気付かせてくれません。
 それどころか、そのレールの上に乗せた人に考えるスキを与えないように、ジェットコースターのごとき勢いで年間予定表の上を爆走していきます。

 そのような塾の年間予定表には、背筋が寒くなるものが少なくありません。
 その「過密」な「授業」スケジュールは誰のためにあるのか? と見極めたとき、それは子どもたちのためではなく、
この少子化時代に会社を、塾をつぶさないようにと、我と我が身を守るためにある、ということが、
残念ながら、しばしば見受けられます。
 私もかつては大手進学塾に勤務していましたが、その壮絶な現場には、思わず目を覆いたくなるものもありました。



 ですから、
真剣に純粋な気持ちで中学受験を目指しているお子様を、
サポートする立場にいらっしゃる保護者様には、ぜひ、改めて考えていただきたいのです。


 子どもたちの「脳力」を最大限に高めるために、微力ながらも大人として、先達としてできることは何か?

 その問いに真摯に向き合っている中学受験指導者であれば、
子どもたちの拘束時間を最小限に抑え、
子どもたちが自ら積極的に学ぶ意欲を高め、独りで学んでいくための良い「方法」を伝えるために、心を砕きます。

 質の高い、濃密な、できるだけ短い時間でのインプットと、
高い集中力の維持できる範囲の量・時間で、「自ら考える」力を存分に使ったアウトプット。
 これらを交互に行うことが、「学ぶ喜びと楽しさ」とともに、
志望校合格へと着実な歩みを進めるための最良の方法であると、
私は考えております。


 
 勉強における「孤独な『自分自身』との『内なる』闘い」。
 この辛さ、厳しさこそは勉強の真の大変さであると同時に、
辛いだけ、苦しいだけで完結してしまうものではありません。
 乗り越えた先に知的な喜びや楽しさが確かに存在し、その喜びや楽しさを得て味わうために挑む、望むべき壁なのです。