「これさえ、やっておけば」という呪い(前編)

 受験や学びについての記事も、今日から再開✨
 さっそく、今日の本題に入ります。



 まず、「私の結論」から申しますと、受験や学びにおいて「これさえ、やっておけば」という言葉が口をついて出るようになったら、受験生本人であれ、保護者の方であれ、「呪いにかかり始めている」と思います。

 なぜなら、受験に「これさえ、やっておけばよい」などというものは存在しないから、です。

 それは、「人生」においても全く同じだと思います。
 もちろん、瞬間的、局所的に「これさえ……!!」という場面は人生に多々あります。そういう場面では逆に、「これさえ」の「これ」を「見極めたり見抜いたりする能力」が自分の身を助けるのも、間違いないことです。
 しかし、「受験」や「人生」を大きな命題として捉えるとき、「これさえ、やっておけば」という考えに走り始めたら、それはまさしく
 「『終わり』の始まり」
だと思います。

 まず、「入試とは、『落とすため』の試験」ですから、受験生の実力の差がわかるように、原則として作問者は「満点が取れない」ように試験問題を作ります。とりわけ近年は、思考力すなわち「考える力」が重視されるようになってきていますから、そういう難問を目の前にして、考えに考え抜き、得点を伸ばす受験生を学校側は求めています。
 「その場で『考えて』、さらに『自分の言葉で』表現する」ことが求められているのに、「これさえ、やっておけば」が通用するわけなどないことは、火を見るよりも明らかです。

 しかし、「これさえ、やっておけば」という言葉を耳にすることは、少なくないのです。そして中学受験の場合、この言葉は受験生本人に増して、保護者の方から聞かれることが多いのです。

 〔後編につづく〕


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